おむつに頼りすぎない育児とは
おむつはなぜするの?
「赤ちゃんの排泄場所はおむつ」と思っていませんか?
排泄というのは、何も覆われていない状態で、排泄物を体外に排出すること。
赤ちゃんも、私たちと同じ、何も覆われていない状態で排泄したい、と感じています。
それは、生き物本来の本能であり行動です。
でも赤ちゃんは、歩けませんし、排泄する決まった場所がわかりません。
ですから、大人が介助して排泄場所に連れていってあげ、何も覆われていな状態で排泄させてあげれば、気持ちよく排泄することができます。
しかし、赤ちゃんが排泄したいと感じている時を見逃して、排泄場所で排泄することができなかった時、居住空間を汚されないよう、お尻に当て物をしてお尻を覆うのが「おむつ」なのです。
本来の赤ちゃんに対する排泄のお世話はおむつを替えることだけではありません
赤ちゃんが、排泄をしたいと感じている時に(眠りから起きた時、授乳の後など)おむつを外してさせてあげることも赤ちゃんに対する排泄のお世話です。
昭和40、50年代までは、乳児の時からタイミングを見計らっておむつを外して、抱きかかえておまるやトイレ、時には屋外でさせていました。
こうすることでおむつかぶれも少なく、何も覆われていないので赤ちゃんも腹筋を使って思い切り排泄するので便秘にもなりにくい。
気持ちよくはい排泄ができる。
おむつも汚れず洗う手間が省けたり、節約となる。
これを日常行うと、自立歩行ができるようになった頃には、尿意や便意を感じると、自分で排泄場所に行き自分で脱いで排泄することができるようになり、1歳半頃には排泄の自立(おむつが取れる)ができていました。
本来の排泄のお世話の仕方がされなくなった理由
しかしその後、「無理におむつを外そうと、子どもに対して厳しく接することは、子どもの心に傷を負わせる」というアメリカの教育論が日本に入ってくると、あくまで「無理に厳しく」ということなのですが、「早期におむつを外す必要はない」「早期におまるやトイレでさせることはよくないこと」、という考えに取り替わってしまい、おむつをこまめ外してトイレやおまるで排泄させる育児をしなくなっていきました。
また、長時間吸収の紙おむつの登場も相まって、大人側が、赤ちゃんの排泄に気持ちを寄せ、排泄を助ける機会も減っていきました。
乳時期に、排泄のお世話をしないことの影響
何も覆われていない状態で排泄することを経験せずに過ごし、2,3歳になってから、排泄はトイレですることを教える方法により、排泄の自立の時期が遅くなってしまいました。
また、長時間吸収のおむつをそのままにしておくことで、長時間排泄した尿のすべてがおむつに溜まり(消えてなくなっているのではない)その重さをすべて腰にぶら下げていることになり、赤ちゃんの腰に負担がかかり、腰の痛みがあって仰向けになることを嫌がるよ乳幼児がいることが保育園で報告されています。
また、そのおむつの重さで、這うことができず座りっぱなしになり、発達が遅れる、などの問題がも出ています。
また、貯めて排泄する(筋肉で絞める)経験が少ないため、小学生の尿漏れも報告さ、小学生用の紙おむつも販売されています。
何より、我が子に触れる機会や時間が減り、コミュニケーションの時間もぐっと減ることとなりました。
本来の排泄のお世話の仕方が見直されています
そのような弊害を避け、本来の赤ちゃんの排泄について知り、子育てに取り入れ、赤ちゃんが快適に生活できるようにしてあげようということが、乳児を育てている方たちの中に広がっています。
「穂」でも、この方法を知る場を作りました。
「おむつなし育児」
「おむつに排泄することをあたりまえとしない育児」を「おむつなし育児」と呼ぶことがあります。
しかし決して「おむつをしない」ということではありません。
これはアメリカで始まった、乳児の排泄の考え方をひと昔前の方法「おむつに排泄することをあたりまえにせず、こまめにおむつをとって気持ちよい排泄をさせてあげよう」という動き「Diaper(おむつ)-Free(解放・自由になる・とらわれない・・)Baby」の日本語訳です。
その育児法が2000年代後半に日本に入ってきて、2009年にこの育児法の著書を日本語訳して発売することになり、この育児法をどのような訳にしようか、という時に、出版社との相談で「おむつなし育児」と訳することになった、という経緯があります。
誤解され、社会問題になってしまっている現状もあるようですので、正しく理解していただき、赤ちゃんにとって気持ちがよい排泄をすることができる環境を整えてあげ、また排泄を通じてのコミュニケーションを楽しんでいただきたいと思います。





