軍足人形作りの会を奥州市で行いました。
- 5月22日
- 読了時間: 4分
更新日:6月13日

岩手県に来て2回目。
奥州市では初めての軍足作りの会を行いました。
3月6日、13日、27日、5月22日の4回で作り方をお伝えしまして、今後はご自宅で作業をし完成させていただくことになります。
おふたりが参加。
一昨年前、奥州市の生涯学習スポーツ課の依頼で、読書ボランティア対象のわらべうた講座を行った時
の参加者の方から、市の方に問い合わせがあり、講座で講師の方が持参していたお人形を作りたいとのこと、と連絡がありました。
その方は、介護施設の職員でもあり、介護施設でボランティアで、腹話術を見せたりすることもしているとのこと。
入所している方が、腹話術の人形を抱っこしたりお膝に乗せたりして、子どもに戻ったりすることでリラックスをするのだけれど、腹話術の人形は大きく、抱っこもしにくい。
お持ちの人形であれば、入所している方も、気楽に抱っこができるのではないか、と思い、作り方を教えていただけないか、というお話で、人形作りの会を行う事にしました。
もうおひとりは、「脳音リトミック」(音楽による育児コミュニケーション)のお教室を開くため、講師資格を習得中の方。
マタニティーの方や乳児さんとのやりとりの時に、お人形を使いたいので、作ってみたい、とのことでした。

お人形は、大きさが3種類あるのですが、介護施設でお使いになりたい、という方は、すべての大きさを作りたいと、軍足を必要な本数を購入されていきました。
最終日には、まだ髪が付いていない状態ではありましたが、ワンピースとパンツを作って着せて持っていらしゃいました。
それでも、もうすでに可愛らしいお人形でした。
「わらべうたで遊びの会」では、幼児期における人形の役割の大切さを受け、ハンガリーの幼児教育を研究・実践しているコダーイ芸術教育研究所が創作した「軍足人形」を使って遊んでいます。
船橋のわらべうたの会に参加しているお母さん方が、そのお人形を見て「子どものために是非作りたい」という声が上がり、「軍足人形作りの会」ができたのでした。
ご自身のお子さんのために。
おはなし会での子ども達とのふれあいのために。
子育て支援のお部屋の中に置いて、子ども達が自由に遊べるものとして。
子育てを終えたご自身のために。
たくさんの方がお人形を作っていかれました。
なぜ動物やキャラクターのぬいぐるみではなく、お人形なのか。
男の子でも女の子でも、自分に似たもの、人間の形をしたものとして人形が身近にあるということは、子どもが人間になっていく過程の中で、大切な条件のひとつといわれています。(「新しい家庭教育の創造 下 」羽仁協子著 雲母(きらら)書房)
人形は、動物のぬいぐるみとは違い、ひとりの「人」として向き合って遊ぶことができます。
人形は、自分自身や家族、友達にもなります。
また、ドイツの哲学博士シュタイナーが築いた「人智学・教育学」を基にした幼児教育においても、人形は大切なおもちゃのひとつとされています。
そのことについて、フライヤ・ヤフケ氏(ロイトリンゲ自由ゲオルゲン学校附属幼稚園教員)は、
「おもちゃにとって肝心なのはファンタジーの力が刺激を受けること、生き生きとした自然の印象が伝わってくることです。」
「このことは、人形についても言えることで、人形は人間の姿をしているので、子どもはファンタジーを通して、お人形の中に自分自身の成長、発達する姿をみるのです。」
と言っています。
一方
「目をパチクリさせたり、ミルクを飲み、おしめを濡らすなどの解剖学的な特徴を持った人形では、ファンタジーは育ちません。」
「それらがどんなに味気無く、非芸術的であるか指摘するまでもありません。」
そして、人形や着せる服の形や色はシンプルにすることも大切と言っています。
(「親子で楽しむ手作りおもちゃ」フライヤ・ヤフケ著 高橋弘子訳 地湧社発行)
私が作っている人形は、コダーイ芸術教育研究所が創作した軍足人形の作り方を参考に、具体的な作り方を考えました。
コダーイ芸術教育研究所の人形は、軍足をダイロンで濃い肌色に染めてから作るようになっていますがここではそのままの生成りの色を生かして作っています。
手作りの人形は、様々ありますがここでは、手軽に作ることを大切にし、「軍足」という作業をする時に履く綿の靴下を使用し、詰める綿は扱い易い化繊綿を使っています。
どのような表情にも見えるようにシンプルなものに仕上げています。
同じように作っても作る人により表情が違っていて、ご自身やお子さんになんとなく似ているお人形になるのも不思議です。



