来年(2025年)の節分は2月2日になります
- 奥州わらべうた遊びの会
- 2024年2月10日
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更新日:2月23日
新しい春(1年)を迎えるため、前日に豆をまいて邪気を払う行事、「節分」。
実は「節分」は、季節の節目を表す「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日をいい、つまり、年に4回あります。
春を新しい1年ととらえる日本の風土(稲作など農業と生活のサイクルが密接であるため、農業の始まりを1年の始まりととらえる)により、立春は最も大切にされ、その前日(節分)に邪気を払う、という豆まきの行事と共に、立春の前日の「節分」が、最も私たちに身近なものになったのでしょう。
「節分は2月3日」というのが常識のようになっていますが、来年2025年の節分は、2月2日になります。
なぜかといいますと、天文学の難しい理論があるようですが、単純に説明しますと・・・
先ほどお話したように、節分は立春の前日のことをいうので、立春の日が決まると同時に節分が決まります。
立春は、天体上の立春点という点を太陽が通過する時刻のことで、その時刻は、地球が太陽の周りを1周回る(1年)のにかかる時間が365日+6時間弱という端数のため、毎年変わっていきます。
たとえば、通過する時刻が、2月3日の午後11時55分であれば、立春の日は2月3日、節分は2月2日。
通過する時刻が、2月4日午前0時10分の時は、立春の日は2月4日、節分は2月3日になります。
つまり、たいていは、立春点を太陽が通過する時刻は、2月4日におさまっていたのが、来年は2月4日におさまらず、前日に前倒しになってしまうため、1日早い日付けになってしまうということです。
明治30年以来124年ぶりに2月2日になった2021年以来のことです。
国立天文台のHPに、同じく太陽の通り道上の点を通過する時刻により決まる「秋分の日」の日付けが変わることについての説明がありますので、詳しく知りたい方はそちらもお読みください。
太陽の通り道上の点を通過する時刻により決まる「秋分の日」「春分の日」は、「最も真西に近い位置に日が沈む日」ということから、西にあるとされる極楽浄土と通じる日とされ、お墓参りをする習わしが日本にはあります。
その日付けも、こうした天文学により毎年決められ、節分もそうですが、私たちの年中行事としての行動が、それに合わせてなされてきました。
昔の人々も、太陽の動き、星の動き、月の動きや満ち欠けを観察し、ルールを見つけ、暦をつくり、それに合わせた生活を送っていたのでしょう。
来年の節分は、そのことに思いを寄せて、豆まきをしたいと思います。
2月2日ですので、忘れずに!
2月3日には、新しい春(1年)がもう始まってしまっていますからね。