たいせつにしていること
★「一緒に何かをする」という平行の目線ではなく、お互いが向き合ってやり取りをするという目線での時間です。
子どもと向き合うのが苦手、という方でも「わらべうた遊び」という型を覚えることで、乗り切ることができた、という声をよく聴きます。
★帰宅後の生活に生かせるよう、その後の成長の時間の中での子どもとの向き合い方や、自信につながるものを得る時間になればいい、との思いで遊びをお伝えしています。
★良質のおもちゃや絵本に触れて、子どもの内面を豊かに育てることができる環境創りや、子育てに役立ててもらえるよう子育てやこころ、身体についての書籍もご紹介しています。
人と人の関わりの中で育つ子どもの心
「我が子が、親元から巣立ち、社会で自立した生活を送ってほしい。」
親の願いのひとつでしょう。
そのために必要な力。それは、人と上手に関わることができる力です。
人と上手に関わることができる力はどのように育つのでしょう。
それは生まれてすぐに始まる、周りの大人との関わりの中で育ちます。
「泣く」という行為で表現した「不快」を「快」に変えてくれた、という感覚における関わりだけでなく、「目と目を見つめ合って、表情やしぐさから気持ちをやりとりする」という経験の積み重ねが、人と関わる力を育てていくのです。
昔は、テレビもインターネットもありませんから、生活のすべてが人や物、自然とのやりとりでした。人と上手に関わる力は、生活の中で自然と身についていたのです。
しかし、現代は、人と関わること以外の行為が増え、その時間は大きく減りました。
幼児から小学生になると、子ども達同士の異年齢集団で遊びました。
そのことで、人とのかかわり方、ルールを守ることなど社会性を学び、身体づくりにもなりました。
子ども時代、大人が向き合って目と目を見つめて関わらなくとも子どもは育っていきます。
しかし、生きる上で大事な「人と関わる力」が育たないまま、思春期を迎え社会人となった時に、生き辛さを感じてしまうことになります。
わらべうた遊びは、人との関わりしかない時代から、人と人が向き合って遊ばれ続けてきた遊びです。
「わらべうた遊びを通して、情報過多な現代を生きている私たちが失ってしまっているものを取り戻し、生き辛さを感じてしまうことのないよう子ども達を育てていこう」というのがこの会のコンセプトです。
参加者の声
★おしゃべりができない1歳の我が子。わらべうたを歌いながら触ってあげると満面の笑みで楽しんでくれます。
★真似遊びを見せてあげると一緒に真似を始め、気持ちが通じたみたいで嬉しくなりました。
★ジャンケン遊びで負けて悔しがり泣き出しましたが、もう一回と始め出し、悔しさを乗り越える逞しさが育ったように思います。
★順番にくぐらなければならない門くぐり。抜かして走り抜ける我が子に年上の子ども達から「順番だよ」のひとこと。自分の場所に戻って笑顔で遊び始めました。
わらべうた遊びのよいところ
ふれあいがたくさん
手や足、お腹や背中を指で這わせたり、くすぐったり・・・
お膝に乗せて手をつなぎ、舟こぎをしたり弾ませたり・・・
歌いながらおんぶや抱っこ。
自分を大切にしてくれる大人が優しく自分に歌いかけてくれる歌声と温かな肌のぬくもりを感じながら遊んでもらうことで安心感を得て自己肯定感を育てることができます。
日常生活の助けにも
毎日の生活の中で、ぐずったりした時。病院の待合室や公共の交通機関で静かに過ごさないといけない時。たくさん遊んでお気に入りのわらべうた遊びを遊んであげると機嫌が直ったり、時間を過ごすことができます。
大人にとっても、「しんどいなあ」という時に歌うと気分変わったり、それを聴いている子どもが笑顔になったりするのを見ると、気持ちが楽になったりします。
そのような時に、さっと歌い遊ぶことができるわらべうた遊びを少しでも多く覚えておくことは育児の助けにもなります。
日本の文化や自然を感じる
わらべうた遊びには、日本の文化や自然が歌い込まれています。わらべうた遊びを遊ぶことで、日本人としてのアイデンティティーが育ちます。